台湾大地震チャリティーコンサート
1999年 12月26日(日) 19時開演
神戸国際会館 こくさいホール
<さっちんさんのスタレビ&綾戸智絵レポート>
出演:スターダスト・レビュー、綾戸智絵(Pf)、森下滋(organ)、ANOINTY MASS CHOIR
開演前に、角川書店、関西ウォーカー編集長より今回のチャリティーコンサートの趣旨説明。 ”台湾の一日も早い復興を願って”という言葉、5年前に被災した神戸の光景が一瞬よぎる。関西ウォーカー創刊の半年後震災に遭い、神戸の皆さんからたくさんの勇気をもらったこと、今年は「台北ウォーカー」を創刊し、その4日後に起きた台湾大地震は、決して人事とは思えなかったこと、・・・
そして、いま台湾は、神戸をモデルにいま復興に向けて頑張っているとのこと。
《第一部》
緞帳が上がり、ステージが姿を現わす。光田氏のイントロから「IN MY LIFE」。ステージには、綾戸さん愛用のつや消しピアノとオルガンのみ。
「この国際会館には、新しくなってから初めて来ました。こういう形でお話をいただいて、戻ってこられてとても嬉しく思います。どうぞ楽しんでいって下さい」でも、これで終わらないのが要さんのMC。
「角川書店さんのまじめなご挨拶を聞いていると、俺たちみたいなのはは場にそぐわないんじゃないか」
「ご存知ない方々も大勢いると思いますが、スターダスト・レビューは本当ならメンバーが750人いて、今日ここにいるのは選りすぐりの5人なんです。もう、綾戸さんとこのクワイヤーより多いんだから」
控えめ、とはいえ、ギャグは忘れない。
「誰にも懐かしく感じるふるさとがある(略)」ここで光田氏、B♭のキーで音合わせ。要さん、音とりの邪魔(これも愛情?)に余念がない。何かに似ている・・・と思ったら、運動会の練習で先生が「用意・・・ドン!・・・って言ったら出るんだよ」といっては私たちをからかったのにそっくり。
夕焼けのような明るさの照明。”My Home Town〜”が心にしみる。
「ふるさと」「上を向いて歩こう」
「歌うってことは、すごく気持ちがいいし、とてつもなく大きなエネルギーを感じる。リハーサルでクワイヤーの皆さんが歌っているのを見て、楽しそうに歌う姿からも「歌っていいな、音楽を持っているっていいことだな」と思った。」
最後に、「神戸に来たら、どうしても歌いたかった」という「木蘭の涙」。
要さんの切なくて美しい声、光田氏のピアノに加え、柿沼さん、VOHさん、寺田さんも加わってのフルコーラスバージョンの木蘭は初めて聴いた。大切なものやひとを失った人もたくさん聴きに来ていたのだろう。私もかつてこの曲に助けられた。
ぎゅっ、と凝縮した神戸への想いが切ないメロディーを通して私たちに投げかけられる。
「まだまだ続きます。どうぞ楽しんでいって下さい」 (第一部終了)
〜〜 休憩 〜〜
《第二部》
ピアノのレイアウトが若干変わったか。あ、でもピアノの蓋が外されている。
ちーぼう(綾戸ファンは愛情をこめてこう呼びます)登場。
”AMAZING GRACE”
”テネシー・ワルツ”
一曲歌い終わるたび、彼女は気持ちのいい笑みを浮かべて天を仰ぐ。かっこいい。
・・・・と思っていたら、
「私のところにめっちゃ眩しい照明があたってるんやけど、みんなの顔も見たいん」
というと、うっすらと客電の照明が入る。・・・ん?どこかで似たようなことをやっていた人たちがいたような・・・。
「この国際会館のホールは、きれいになってから初めて来ました。その昔、大月みやこのコンサートに来て以来です(笑)」
綾戸さんも、世界中で起きている災害、台湾やトルコの地震はとても人ごとに思えなかった。いま、何ができるのか・・・それは「助け合うこと」。当たり前なんだけど、重みのある言葉だ。
「音楽というのは、焼きついて離れないものです。どこに?・・・心に。あなたの心、私の心にも。あなたのために歌います」
”Your Song”
”For All We Know”
ここで、綾戸さんのジャズのルーツの話。
「25年前、私が3歳のころ(ん?私と同じ歳か?)あたりから、フレッド・アステア、ジーン・ケリー、などなど聴いている子供でした。同級生はヒロミや五郎に夢中になっていた頃です」何がきっかけで?それはひとつには絞れない。小さい頃からの積み重ねと、出会いがもたらした結果だから。
大切な友達、トコちゃんの話。
トコちゃんとは、今年若くしてこの世を去ったドラマー、故・日野元彦さんのこと。
綾戸さんの3枚目のアルバム”life”に、療養中の日野さんがタップで参加していたのを思い出した。
大切なその友人の死を「この世でのお別れ」と語る。
「どうしたら皆の心に生き残るか・・・それは、音楽であり、歌となって私の心に生きているんです」
”MR.BOJANGLES”
先に旅立ってしまった日野さん、ちーぼうのおかげで私の心にもあなたが生きています。
「こりゃちょっとリラックスが足りんなあ。みんな、もっと毛穴開きましょう。」
”Route 66”
綾戸さんの「くちトロンボーン」がアドリブ部分に効いている。これがまた色気あるんだなぁ。
ここで、ゲストミュージシャン・森下滋さん登場。金髪の美少年(自分の中のおばはんを感じる今日この頃)が
オルガンの前に座る。このオルガン、電子楽器じゃない、正真正銘のオルガン。
”His Eye Is On The Sparrow”
アノインティのメンバーをステージに招き入れる。
「歌えてとても嬉しい!」という声が聞こえてきそうなほど、いい笑顔で入ってくるメンバー。
”YOU’VE GOT A FRIEND”
「みんなへたなんやけど、精一杯歌ってます!」
”I Wanna be right”
”Oh Happy Day”
「歌うことによって生まれるエネルギー(リ・エネルギー)を台湾の人たちにも伝えたい」
”Let it be”
綾戸さん、そしてクワイヤーのメンバーからその想いはきっと台湾に届いたと思う。
〜〜 アンコール 〜〜
「青い鳥」のお話をしてくれた、綾戸さんの「おかん」の話。登場人物はなぜか全員関西弁。森を歩く兄妹に、いろいろな誘惑(魔の手?)がふりかかる。「お兄ちゃん、寄っていかへん?1000円ポッキリやで」と雪の精。しかしクールな妹は、
「あかん、兄ちゃん。入る時は1000円でも、出る時5万取られる」・・・うーん、真理だ・・・。
最後の難関、山の頂上にたどり着く寸前で足を滑らせて落ちてしまう兄妹。すると遠くから2人を呼ぶ声が・・・そう、それは2人のお母さん。幸せを探しに出かけた兄妹は、家族がいる今が一番の幸せである、と気がついたのでした。
「この話をする時のBGMは、これにしようと決めています。だってね、このお話と歌、そっくりなんだもの」
”Over The Rainbow”
〜〜 最後に 〜〜
再び関西ウォーカー編集長登場。
「ライブを聴いていたら、私もすっかり毛穴開きまして、すみません、本当はこんなくだけた奴ですわ」
・・・ほんとだ、やわらかくなっている。
今回のチャリティーでの収益が発表される。(午後8時現在のもの)
チケット売上+募金・・・\4,778,118
目録が、神戸華僑協会の方に渡される。
〜〜 感想 〜〜
長野から(大阪経由で)神戸まではバスなら9時間かかります。私が最後に神戸に行ったのは高校の修学旅行でした。震災の模様は、テレビその他メディアを経由して知りましたが、きっと、このコンサートに足を運ばれた方々の中に、大切なものやひとを亡くして必死で立ち直った人も大勢いたのだろうと思います。歌う曲こそ違いますが、スタレビも綾戸さんも神戸の皆さんを通して、台湾に想いを届けたいという共通の気持ちでステージに立ったのだと思うと、やっぱりスタレビと綾戸さんのライブそれぞれを切り離したくなかったので、全体をひとつのライブだと思って読んでいただけると嬉しいです。あ、それから、最初で最後のルミナリエ、とても綺麗でした。やっぱり私のライブ三昧に「距離」は何の障害にもならん、ということが証明されました。
(Special Thanks To:おもちゃさん、貴咲さん、やあちゃん、ゴンさん、ルミナリエ、神戸の皆さん)
セットリスト
第一部 STARDUST REVUE |
第二部 綾戸智絵 |
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曲目/『収録アルバムタイトル』
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アンコール OVER THE RAINBOW/『YOUR SONGS』 | |
<地元神戸在住のおもちゃさんのスタレビレポート>
19時 5分頃 角川書店の人が挨拶が始まる。
19時 8分頃 「Chou Chou」編集長の挨拶が始まる。
内容はこのライブを行う事となったきっかけやどうしてこの地(神戸)を選んだかなど、ライブ開催の概要を説明していました。最初に挨拶をした人が「募金総額はライブの最後に発表します」と言い、ステージの幕が上がる・・・
19時15分頃 メンバー登場。会場に光田さんのピアノが響く
〜IN MY LIFE
最初のご挨拶。綾戸さんのファンの方や初めての人を意識してか、スタレビの簡単な(!?)説明。いつもの「数百人(人数は忘れました)のメンバーの中から選ばれた5人」ネタや「趣味でコーラスのアルバムも出したんですよ。趣味でレコードをを出すなんてオリックスの藤井さんじゃないんだから・・・(笑)」巻きが入ると「じゃ、ステージをスタジオの方にお返しして・・・」など、相変わらずの爆裂トークを繰り広げていました。神戸の事を少しだけ話して、「みなさんがそんな故郷を思う気持ちをこめてこの曲を」と始まった曲。
〜ふるさと
〜上を向いて歩こう
歌に対する思い入れからいつの間にやら「ヤローばかりで寂しいから、俺(要さん)とこいつ(寺田さん?健ちゃん??顔の向きはそっちだった)が長髪にしてるんだ」という話に発展。(どうしたらそんな話になるんだろう?(笑))チャリティーコンサートに呼んでくれて嬉しかった事。早く新しく建った国際会館のステージに立ちたかった事。一通り話したところで「この曲は本当は悲しい曲ですがどうしても神戸で歌いたかった」という言葉と曲紹介の後、ピアノの音が会場に響く。
〜木蘭の涙
「この後の綾戸さんも是非楽しんでいって下さい」と言い残しステージを去る。
---メンバーの衣装&立ち位置---
客席から向かって左から
〜今回の公演を見て〜
大体20分くらいのステージだったと思います。短いと言えばそうかもしれませんが、5年待った私にとっては見れただけでもう満足でした。今年はディナーショーがあるから国際会館でスタレビを見ることは無理と諦めていたのでこのライブが決まった際にはものすごく嬉しかったです。とはいえ遠路はるばる来た方、急な決定で予定を大幅に変更して来てくださった方、本当にありがとうございます。最後の「木蘭」は特に感動的でしたね。ステージの上にはセットも無く、普段着のメンバーの歌う姿がとてもシンプルで逆に曲がダイレクトに伝わってくる分、瞬きするのを忘れてしまうほど見入っていました。(了)
おもちゃさん、さっちんさんどうもありがとうございました。
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